
今年の集まりは福岡で。
11月9日に福岡で開催された全国大会「伝統革新〜受け継ぐ力、広がる可能性〜」。
「心臓弁膜症の漢方薬」について論文発表を行ってきました。
会場は博多駅直結の「JR博多シティ 9階会議室」。大会は12時の開会式から始まり、論文発表・メーカー紹介・休憩を挟みながら夕方まで続くスケジュール。
前日には柳川川下りや太宰府天満宮を巡るオプショナルツアー、夜は「どげん海」での前夜祭と、学びと交流がぎっしり詰まった2日間でした。(私たちはどげん海からの参加です。)
地域によってお客様の層や病態の傾向も異なり、全国の先生方の経験談はとても刺激的で、「もっと良い漢方を届けたい」という原点を再確認するきっかけになりました。

色々な病気・考えの発表が聞けた今回の発表
漢⽅薬局 太陽堂からは私(林)の「⼼臓弁膜症の漢⽅薬」と前原先生の「⼩腸内細菌異常増殖(SIBO)に対する半瀉六君⼦湯の有⽤性」が選ばれました。
その他にも
◯⽵内崇浩先⽣(滋賀県 漢⽅の本陣薬局)
「壊病に対する窮仙⽳ Z 証の応⽤ 〜繊維素性唾液管炎〜」
◯⽵部晃之先⽣(埼⽟県 いわい薬局)
「過敏性腸症候群と胆汁酸性下痢への理解と対応」
◯⼩⻄和彦先⽣(三重県 松阪漢⽅堂)
「膀胱疾患について」
◯⻘栁友世先⽣(神奈川県 関東伝漢研)
「統合失調症患者に対する減薬の実際と⽷練功を⽤いた漢⽅的⽀援
―精神構造への⾃⼰分析⽀援を含む包括的アプローチ―」
◯⾕裕⼀郎先⽣(広島県 漢⽅薬局ハーブス)
「⾼⾳域の⽿鳴りの漢⽅治療」
◯⽵内太紀先⽣(滋賀県 漢⽅の本陣薬局)
「⼝腔扁平苔癬の症例」
◯藤巻美穂先⽣(東京都 不⼆薬局)
「百会診と四分画診断」
◯⽊下順⼀朗先⽣(福岡県 太陽堂漢薬局)
「脳卒中に於ける⾃⼰経験。⽷練功による判断と経過」
などの発表も聞けたので大変勉強になりました。

二次会はホテルクリオコート博多
大会終了後は、博多駅すぐの ホテルクリオコート博多 で懇親会が行われました。
ここからがまた、とても濃い時間。
料理をいただきながら、普段はオンラインでしか会えない先生方と直接お話しでき、発表の続きのようなディープな議論が次々と始まりました。

毎年11月に行われる全国大会
この大会が終わると、不思議と「今年もいよいよ終わりだな」と、年末の空気をじんわり感じる瞬間があります。福岡の澄んだ風や博多駅前のイルミネーション、懇親会で交わした「また来年会いましょう」の言葉——そのすべてが、年末へ向けた区切りのように心に残ります。
来年の11月には、今回の学びをさらに深め、
「前回よりもいい発表だった」と胸を張れるような内容を持って参加したいと思います。
生薬の可能性、漢方の奥深さ、そして現場でしか見えない患者さんの変化。
それらを丁寧に積み重ね、また次回の全国大会で皆さまに新しい視点を届けられるよう、これから一年、太陽堂としても林としても、日々の臨床と研究に向き合ってまいります。
今年も残りわずかですが、来年の大会をより良いものにできるよう、また一歩ずつ積み上げていきたいと思います。
全国の先生方、また来年11月、元気にお会いできることを楽しみにしております。

